診療ブログ運動器 (首肩・膝・腰) 内科外来
「体が衰えてきたな~」とお感じの高齢者の貴方。2倍のスピードで元気になる方法があります!
体が衰えてきたなと感じる高齢者は少なくありません。
というか、ほとんどの人はそうでしょう。
それは誰にでも起こり得ることなので、仕方ないと言えば仕方ないことです。
一方で、「あんな歳なのに何でそんなに元気なんだろう?」という高齢者がいるのも事実です。
その差を生み出しているものは何なのでしょうか。
もちろんいろいろな要素はあると思いますが、その大きな一つの要因は普段の活動量にあります。
筋肉は使用しなければどんどん萎縮していきます。
萎縮すれば動くのが億劫になり、さらに動かなくなり筋肉の萎縮を助長します。
筋肉が萎縮すればさらに動かなくなり、悪の循環に陥っていきます。
また活動的に動くことは認知機能維持にも大変効果があります。
認知機能が低下することも意欲の低下を招き、活動量が低下します。
活動量が低下すれば認知機能が低下してさらに活動量が減り、悪の循環に陥っていきます。
このようにしっかり体を動かしていくということは、身体機能だけでなく認知機能の維持にも重要な要素なのです。
しかし現状は、家でソファーに座り、ずっとテレビを見ているだけ。
動くのはトイレやお風呂に入るときだけ。
そういう高齢者がなんと多いことか!
これでは体が衰えても当然と言わざるを得ません。
とは言え、自発的に活動量を増やすのは苦手な人が多いのも知っています。
そこで提案があります。
運動器リハビリテーション
を始めるのはどうでしょうか?
体を動かす予定を立てて、その日だけは半強制的に体を動かすことをしていけば、現状より元気になっていきます。
人によってはそれがきっかけになり、日常生活の活動量も増えていく人もいます。
体が衰えてきたなと感じる貴方に必要なもの。
それは活動量を増やす、そして活動量を増やすきっかきになる運動器リハビリテーションなのです!
遅くなれば遅くなるほど体は衰え、体の回復が難しくなっていきます。
できるだけ早く、今すぐにでも開始しましょう。
当クリニックではこれまでに行っていた外来リハビリテーションに加え、4月13日より短時間通所リハビリテーションを開始します。
リハビリテーションの内容は基本的に同じです。
リハビリテーション以外の部分で違いがありますので、下記を参考にしてください。
外来 | 短時間通所 | |
---|---|---|
保険 | 医療 | 介護 |
時間 | 1時間を目安 (20分 ✕ 3単位) | 1時間を目安 (20分は個別対応) |
メリット | 同時に他の医療も受けられる。 (診察、検査や薬など) | 特に期限はない。 |
デメリット | 150日間の期限あり。 | 医療との併用はできない。 |
※併用はできません。
※月がかわるタイミングで変更することはできます。
うまく使い分けることで運動器リハビリテーションの効果が最大限に発揮されると思います。
体の衰えを感じる高齢者の貴方。
ぜひ運動器リハビリテーションを検討してみてください。