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病気の研究・解明が進み、
毎年、様々な西洋薬が出現しています。

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今までどうにもならなかった病気が軽くなる、治る。
そのようなことが増えてきたことを実感します。
医学の発展に貢献している人を本当に尊敬します。

しかし、全ての病気が西洋薬で軽くなっている、治っているわけでもありません。特に昔からある病気、体調不良に対してはあまり医学的な発展が見られないように思います。

例えば冷え性はどうでしょう。
そもそも西洋医学には冷えが病気の原因、悪化因子になっているという概念に乏しいです。
冷え性そのものを病気として捉えていないという風潮もあります。
また致死的な病気でもなく、研究そのものがあまりされていない実情もあります。そんな色々な理由により、冷え性に対する西洋薬は存在しません。

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一方で、漢方薬では寒熱の考えが治療に色濃く反映されています。
気温が下がったらどうなるか、クーラーに当たったらどうなるか、お風呂に入ったらどうなるか、そんな体温変化に対する症状の良し悪しが漢方薬選択の基準の一つになっています。

昔からあるような病気、体調不良は西洋薬よりも漢方薬が得意とするところかもしれません。
実際に漢方治療を行ってみると、西洋薬より効果があると感じた人は少なくありません。
あなたが困っている症状で、これまでに治療をしてきてもあまり効果を感じていない方は、漢方薬という選択肢を考えてみてくださいね。

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< 来院についてのご注意事項 >
漢方外来では問診などに時間が掛かるため、通常の診察時間よりも長くなります。時間にゆとりを持って受診してくださいね。

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主な対象疾患

冷え性(冷え症)、クーラー病

手足がとても冷えると感じる冷え性ですが、若い女性、年配の男性に比較的多いようです。

実際に手足が冷たい方もいますが、それほど冷たくなくても冷えていると感じる場合もあります。冷えが強くなるとお腹や腰まわりも冷えるため、腹痛や腰痛を感じる人もいます。しかし、なぜ冷え性になるのかはっきりとした原因はわかっていません。

一般的に冷え性の方では手足が冷えている他に皮膚が蒼白で、やや水っぽい感じになっていることが多いようです。体を温める生薬、血流を改善する生薬、水分調整を行う生薬が入ったような漢方薬を使って治療しています。ポカポカするまでにはならなくても、「例年よりいいよ」「以前より体温が上がってきた」という方は多いですね。

気温が下がる冬場に悪くなる人だけではなく、クーラーで冷えて困るという方もご相談くださいね。

冷え性(冷え症)、クーラー病

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

耳鼻咽喉科で治療してくださいといえばそれまでですが、慢性副鼻腔炎をしっかり治そうと思えば耳鼻咽喉科でこまめに処置を行ってもらう必要があります。

しかしお仕事などがあり、頻繁には受診できないという人が多いのではないでしょうか。また耳鼻咽喉科での処置が苦手という人もいるでしょう(一番効果があると思いますが)。
しっかり治したとしても再発することもあります。西洋薬を内服しながら治療している人もいると思いますが、十分な効果が得られないという人も多いようです。

そこで漢方薬の追加です。西洋薬は継続しながら漢方薬を追加することによって、症状がかなり軽快することが多いです。鼻詰まりを軽減する生薬、膿を出す生薬、炎症を抑える生薬が入ったような漢方薬を使って治療しています。

また漢方薬には副鼻腔炎になりやすい体質を改善するものもあります。長期の治療は必要になりますが、治療を続けることでだんだんと副鼻腔炎になる頻度が減ってきます。
耳鼻咽喉科に通えない、あるいはなかなか治らないという方はご相談くださいね。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

めまい、ふらつき

高齢者になると、朝起きる時、椅子から立ち上がる時、振り向きざまなどにめまいやふらつきを感じる方が多いです。

この症状には心機能や脳疾患、血圧や降圧剤内服などいろいろな原因が関与しますが、比較的多くの方が頭位めまい症という耳にある三半規管という体の傾きを感じるところに問題がある人が多いように思います。

この頭位めまい症は耳石が剥がれ落ちて、半規管へ入り込むことによって三半規管内のリンパ液の流れが悪くなり起きると考えられています。年をとると耳石は剥がれ落ちやすくなるため、めまいやふらつきが高齢者で多くなります。

急性期の治療として炭酸水素ナトリウムの注射は効果があり、症状が軽減します。その後の維持療法として漢方薬を内服するとめまいやふらつきの頻度が減少します。西洋薬の内服もありますが、漢方薬と併用あるいは漢方薬単独の方が効果があるように感じています。めまいやふらつきの症状がひどい方は漢方薬を検討してみてくださいね。

めまい、ふらつき

急性腰痛症(ぎっくり腰)

重たいものを持った時に急に腰が痛くなって大変な思いをしたという人は少なくないでしょう。いわゆるぎっくり腰ですが、医学的には急性腰痛症の範疇になると思います。

急性腰痛症の原因としてがんの転移や感染、骨折、内臓の病気など、重大な状態が隠れていることがあります。安易にぎっくり腰と断定するのはよくありませんが、ぎっくり腰とは一般的に元気な方に腰部の負担がかかることで発症することが多いと思います。その病態がどのようなものなのか、はっきりしていないのが現状です。

推察に過ぎませんが、腰を落とさずに重たいものを持ち上げたりすると腰部にはかなりの負荷がかかります。負荷が過ぎると日常的に使用している脊柱起立筋群だけではなく、あまり使わない筋肉も動員されます。しかし普段使わない筋肉は負荷に対する耐性がなく、過剰な筋収縮を起こします。この過剰な筋収縮があのひどい腰痛の原因と考えています。場合によっては筋損傷も起こしているかもしれません。

なぜそのような病態を推定するかというと、筋収縮を和らげる漢方薬がよく効いているからです。経験的には3日程度で症状が軽減する方が多いように思います。湿布や通常の痛み止めは効果が乏しく、なかなか直ぐに良くならないことが多いようです。ぎっくり腰の治療に漢方薬を検討してみませんか。

急性腰痛症(ぎっくり腰)
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よくあるご質問

  • 漢方薬は副作用がないのでしょうか?

    漢方薬にも副作用はあります。
    副作用が起こっていないか定期的に検査を受けるほうが良いでしょう。

  • 病院の薬はなかなか効かないので漢方薬を試してみたいです。

    漢方薬は万能薬ではありませんので、必ずしも治るあるいは軽くなるとは限りません。
    しかし、西洋薬とは違う治療効果を発揮しますので、今までなかなか治らなかった症状が直ぐに治ったというケースは実際にあります。
    一度、漢方薬を試してみてくださいね。

  • 漢方薬は保険適用となりますか?

    保険診療内で対応しています。

  • 更年期障害に悩んでおり、漢方薬を検討しています。

    更年期障害は漢方薬が得意とする分野の一つだと考えています。
    婦人科が専門だとは思いますが、婦人科受診は抵抗感があってなかなか受診しにくいというのであれば漢方薬も選択肢として考えてくださいね。

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ワンポイントアドバイス

ワンポイントアドバイス

漢方薬はゆっくり効いてくると思っている方が多いようですが、実は即効性が期待できることもあります。

慢性的な疾患はどうしても時間がかかりますが、急性期の治療、あるいは生薬の少ない漢方薬では即効性が期待できます。
病態によっては症状が出現した時だけ内服しても効果がありますよ。

漢方薬を十分に効かせるためには食生活も大事になります。
食生活の見直しも含めて漢方治療なんだと思っていただけると効果が上がりますよ。

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