くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍のような何らかの脳の病気が原因で、激しい痛みが突然起こる頭痛があります。
放っておくと命に関わることがありますので、脳外科など専門医療機関への受診が必要です。
ここではそのような致死的な頭痛は除き、日常的に起こる一般的な頭痛の診療をしています。
多くの頭痛患者は自分なりの頭痛改善の方法を実践しているため、それで日常生活に大きな問題がなければ特に受診の必要はありません。
くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍のような何らかの脳の病気が原因で、激しい痛みが突然起こる頭痛があります。
放っておくと命に関わることがありますので、脳外科など専門医療機関への受診が必要です。
ここではそのような致死的な頭痛は除き、日常的に起こる一般的な頭痛の診療をしています。
多くの頭痛患者は自分なりの頭痛改善の方法を実践しているため、それで日常生活に大きな問題がなければ特に受診の必要はありません。
しかし、中にはしつこい、痛みがひどい、嘔気・嘔吐を伴うなど、症状が重たい頭痛を訴える方もいます。
そういった頭痛患者では市販の薬剤では十分に痛みの軽減ができない場合があるようです。
また頭痛が度々起こり、鎮痛薬を毎日のように内服している人がいます。
このような方では内服している鎮痛薬によって逆に頭痛を誘発している可能性がでてきます。
このような方では頭痛発作の予防を行っていく方がよいのですが、なかなか予防療法を行っている頭痛患者は少ないようです。
軽度の頭痛に限らず、頭痛およびその関連症状が重たい方、月の半分以上で鎮痛薬を内服しているような人はぜひ頭痛外来を受診してみてくださいね。
診療 時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
8:30 〜 12:30 | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | × |
13:30 〜 17:30 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | × |
△:要相談
< 来院についてのご注意事項 >
当クリニックにはCTやMRIなどの医療機器はありません。
ひどい頭痛、慢性の頭痛でお悩みの方は、まずはCTやMRIの検査を受けてから受診されるといいでしょう。
15歳以上の日本人で、およそ5人に1人がこのタイプの頭痛に悩んでいるとされています。
頭の周り、首の後ろから肩、背中にかけての筋肉が緊張(いわゆる首こり、肩こり)するために起こる頭痛です。
目の疲れや全身倦怠感などが痛みとともに現れることもあります。
痛みは後頭部から首筋にかけて発生しますが、その他、こめかみ、額などにも起こり、頭重感、圧迫感、締めつけられるような痛みなどの症状が出現します。ジワジワと発生し、ダラダラと症状が続きます。激しい痛みであることはなく、我慢すれば何とか日常生活を続けることは可能な程度で、大きな支障をきたすことはあまりありません。しかし仕事能率が低下するなど、社会的に与える影響は少なくないと考えられています。
原因は心身のストレスと考えられています。スマホやゲーム、パソコン作業、デスクワークなどで長時間うつ向いた姿勢を続けると、首や肩の筋肉、頭の筋肉などが緊張して血流が悪くなり痛みが生じます。ショルダーバッグを肩にかける、リュックを背負うなど特定の姿勢で発症することもあります。不安や心配などの精神ストレスで筋肉が緊張するような状態が続いても同じような状態になります。
治療で最も大切なのは頭痛を起こす原因を取り除くことです。スマホやゲーム、パソコン作業、デスクワークなどを行う際には首や肩に負担をかけない正しい姿勢で行うことが重要です。
また、長時間同じ姿勢が続かないように、時々、首や肩を動かす、ストレッチやマッサージなど行っていくといいでしょう。
薬物療法は頭痛を緩和させますが、補助的なもので原因治療にはなりません。
筋弛緩作用、血流改善作用のある薬や漢方薬を使っていくと症状が軽減します。漫然と湿布を貼ったりするのは逆効果な可能性があるので避けた方がよいでしょう。
しかしあなたはどのような姿勢が正しい状態なのか理解していますか?またどのような動き、ストレッチを取り入れれば症状が緩和するかわかりますか?当外来では頭痛薬とともに正しい姿勢などについても指導していますので、ぜひ、ご活用くださいね。
頭の片側が痛むから片頭痛だと思い込んでしまう人が多いようですが、4割ぐらいの人は両側とも痛みます。逆に片頭痛以外の頭痛でも片側だけ痛むことがあります。片頭痛とは以下のような特徴を持った頭痛のことを指しています。
人によっては閃輝暗点(せんきあんてん)と呼ばれる頭痛の前兆があり、目の前に光がチカチカするなどの症状が出現します。それがおさまったかと思うと、こめかみから側頭部のあたりに脈打つような尋常ではない頭痛が出現してきます。ひどい頭痛で寝込んだりするため、7割程度の人が日常生活に支障をきたしているとされています。
原因は三叉神経ー脳血管の関連が疑われています。三叉神経が何らかの原因で刺激を受けると、セロトニンなどの神経伝達物質が血液中に一気に放出され、一時的に脳血管が収縮します。この時に閃輝暗点が出現すると考えられています。その後、セロトニンなどの神経伝達物質が代謝されて減少し、逆に脳血管が拡張します。この血管が拡張したことにより三叉神経が圧迫されて、拍動性の痛みが出現すると考えられています。
片頭痛にはいくつかの誘引があるとされています。
① ストレスからの開放
筋緊張性頭痛はストレス中に頭痛が起こりやすいですが、片頭痛はストレスから開放された時に起こりやすいとされています。
ストレスから開放された時に副交感神経が活性化することが三叉神経の刺激になると考えられています。仕事のストレスから開放される週末の方が頭痛が多いことがわかっています。
② 環境による刺激
一般的に気圧が低下する時に起こりやすいようです。それ以外にも強い光、大きな音、強烈なタバコ、排気ガス、香水などの臭いなども刺激になります。
睡眠不足や寝すぎも刺激になることがあります。
③ 食事との関連性
空腹で血糖値が下がった時に起こりやすいとされています。また血管を拡張させるような食べ物(お酒、チョコレート、チーズなど)も誘発の原因となりうるようです。
片頭痛を起こさないためにはこれらの誘引を避けることが重要になります。また頭痛の予防薬を使用することも対策の一つです。
頭痛が起こってしまったら通常の鎮痛薬では頭痛が収まらないこともありますので、片頭痛でも十分に効果が期待できる薬剤を処方してもらうと安心でしょう。
あなたの頭痛が片頭痛の特徴を持っているのであれば、ぜひ、受診して相談してみてくださいね。
どの程度を使用すると乱用に当たるのかは薬の種類によります。単一成分の一般的な鎮痛薬であれば1ヶ月に15日以上、専門的な頭痛薬あるいは複合的な鎮痛薬では1ヶ月に10日以上内服し、それぞれ3ヶ月を超えて続いているような状態を指します。
このタイプの頭痛では、ほぼ毎日、起床時から症状があります。頭重感、しめつけ感が持続し、ときどき発作性の激しい頭痛が頻度で入り混じるような複雑な頭痛になっています。他の頭痛と違い、部位は一定していません。乱用中の頭痛薬以外の頭痛薬は効かず、乱用中の頭痛薬であっても効果はごく短時間いった状態になります。そのため日常生活は大きく制限されています。
治療は乱用中の頭痛薬を止めることが唯一の治療法になります。頭痛予防薬を使用し、頭痛薬を変更しながら離脱を図るしかありません。頭痛薬と向き合いながらじっくり治していきましょう。
頭痛が起こった際に、痛む部位が特定できるかどうかは大事です。もし頭を触って痛い場所が特定できるのであれば、それは脳内で起こった頭痛ではなく大きな問題はないでしょう。痛い場所が特定できないのであれば、脳内で起きている可能性が高く、頭痛の危険度が上がります。まずは頭痛の際に頭を触り、痛い部位が特定できるかやってみましょう。
ベンチプレスなどのウェイトトレーニングをしている最中に急に起こるのであれば、後頭神経の圧迫による可能性が高いです。トレーニングをすることで筋肉への血流が増え、筋肉が腫大することで神経を圧迫し頭痛が起こります。特徴は後頭部から頭頂、頭の前の方へと縦に頭痛を感じることです。もともと後頭部の筋緊張が亢進していることが原因と思われますので、後頭部の筋肉をストレッチやマッサージをすることで痛みの出現はなくなってくるはずです。
長時間の運動時に起こるのであれば、脱水や低血糖、酸欠などが原因になっている可能性が高いです。水分、塩分、糖分の補給を行いながら、無理のないトレーニング方法を考えていきましょう。
その他にも可逆性脳血管攣縮症候群と呼ばれる頭痛発作があります。運動だけでなく、入浴やいきみ動作、精神的な興奮などによって誘発される、脳血管の痙攣です。脳の血流障害が生じるため症状が重く、将来的には脳梗塞や脳出血を起こす可能性が高いので、MRIなどで脳精査をする必要があります。このように運動時に起こる頭痛といっても様々なので、そのような頭痛がある場合には相談してくださいね。
慢性的な頭痛は姿勢や体質などいろいろな原因で起こってきます。
頭痛を起こしている原因を特定していけば、頭痛を軽減することはできると思います。
気象病と呼ばれる病気の症状の一つと思われます。
体質に依存するところが大きく、生涯付き合っていく必要がありそうです。
症状を軽減することはできます。
残念ながらCTやMRIを撮影することはできません。
当クリニックでは慢性的な頭痛を対象にしており、脳には大きな問題がない方を対象としています。
脳が気になる方はこれらの撮影が可能な病院にご紹介致します。
急な頭痛、意識障害を伴うような重症の頭痛は、救急対応が可能な病院を受診してくださいね。
最近、若い人でも多いのが「スマホ首」に伴う筋収縮性頭痛です。
姿勢が悪いと筋肉に負担をかけてしまい、痛みやこりの原因となります。
もし頭痛の部位を特定できないのであれば、一度はCTやMRI検査を受けるといいでしょう。頭痛予防薬を活用すれば日常生活がもっと楽になると思いますよ。