メタボ・糖尿病診療ブログ
その眠気、本当に疲れや寝不足が原因ですか?
運転中についウトウトしてしまう、そんな経験をしている人は少なくないかと思います。
「昨日は仕事が忙しくて疲れちゃったからな~」
「昨日はついつい夜更かししてしまったからな~」
眠気が出る原因はいろいろあるかと思います。
現代社会に生きる以上、仕事が忙しくて疲れてしまったり、
仕事が長引いて夜更かしになってしまったりすることはあるでしょう。
しかし、本当にそれが原因ですか?
と問われるとどうでしょう。
昼間の眠気を起こす原因
実は眠気を引き起こす何気ない日常生活の行動があります。
- 早食いや食べ過ぎ(低血糖の誘発)
- カフェインの大量摂取(コーヒーなどの飲み過ぎ)
- 睡眠前のパソコンやスマホの操作(ブルーライトの影響)
どうでしょう?
あなたはこれらの行動をとっているのではないかと思います。
まずは日常生活の見直ししてみましょう。
しかし大事なのは「病気で眠気が引き起こされていないか」ということです。
日中の強烈な眠気を引き起こす病気
眠気を引き起こす病気はいろいろあります。
突発性過眠症、反復性過睡症、うつ病、月経前症候群などありますが、
最も多い病気は
睡眠時無呼吸症候群
です。
潜在患者を含めると国内だけで300~400万人の方が睡眠時無呼吸症候群だと推定されています。
かなり多いのには驚きですよね。
あなたもご存知かもしれませんが、特徴はいびきをしやすいということです。
いびきそのものが問題なのではなく、睡眠時に何度も呼吸が止まってしまうことが問題です。
呼吸が止まっている時は、当然、いびきは出ません。
「いびきをしていたのに、急にいびきが止まった。
そして1-2分後にいびきがまた始まった。」
そんな人は要注意です。
息が止まるということは、当然ながら酸素が十分に供給されません。
ある意味、寝ながら無酸素運動をしているような状態ですから、疲れが取れるはずもありません。
単に睡眠の質が悪いだけではありません。
心不全、不整脈、狭心症・心筋梗塞、脳卒中といった、脳や心臓の重症な病気になりやすくなります
さらに日中に強烈な眠気に襲われ、命にかかわるような大事故につながるケースもあるようです。
「単に眠気があるだけだから」と放置しておくと、とんでもない結果になるわけです。
睡眠時無呼吸症候群の検査を受けてみよう!
日中に眠気があり、周りから「いびきがうるさい」と言われているあなた。
大事故を起こす前に、まずは睡眠時無呼吸症候群の検査を受けてみましょう。
それがあなたの眠気を取り除くための最初の一歩です。
眠気の原因は疲れや寝不足と簡単に決めつけるのではなく、病気の可能性も考えてみましょう。
当クリニックでは睡眠時無呼吸症候群の簡易検査を行っております。
検査を希望される方は受診してみましょう。
電話で受診予約して頂ければ幸いです。