コラムダイエットメタボ・糖尿病肝臓(脂肪肝)
ついついやりがちな「やせたのに不健康そうに見える」ダイエットとは?
肥満外来をしておりますが、そのメインとなるコンセプトの1つは
”食べながらやせる”
です。
実は太っているからといって、身体に必要な全ての栄養が満たされているわけではありません。
そこに「食べないダイエット」を取り入れると、どうなるか。
余計に栄養不足が進行してしまい、代謝が低下してしまうのです。
「食べないダイエットなんてありえない!!!」というのが私の考え方です。
で、この記事で話したいのは「食べながらやせるダイエット」とも関連していきますが、「ダイエット成功の定義」です。
あなたの「ダイエット成功の定義」とはどんなものですか?
どうなったらダイエットが成功したと言えるのでしょう?
肥満外来を受診された人のほとんどは「体重が減ること」だと思っているふしがあるのです。
それ、ダイエットに失敗する典型だと思っているんですよね。
今日はデータドリブンではなく、私が日頃思っていることについて書いていきます。
体重計の数字に騙されない:「やつれる」vs.「引き締まる」
例え話で考えていきましょう。
今、あなたは何らかの災害でどこかに閉じ込められたとします。
水は飲めますが、食べ物はありません。
なんとか生き続け、幸いにも1ヶ月後にあなたは救助されました。
食べ物がなかったので、体重は減っています。
さて、あなたはこの状況で体重が減った時、「ダイエットに成功したよ!」って言うのでしょうか?
もし「体重が減ること」をダイエット成功と定義しているのなら、これはダイエットに成功した状態ですね?!
違和感ありますよね・・
多分、今の状態は筋肉がやせ細り、髪はボサボサ、肌はボロボロ、まさに「やつれた」状態です。
はっきり言えば”不健康”なダイエットです。
何が言いたいかというと、
「体重だけではダイエットが成功しているかどうかは判定できない」
ということです。
先程の例は極端だとしても、食べないダイエットはこの状況に似ています。
不足している栄養を、さらに欠乏している状態にする、そんな感じになります。
それで健康的にダイエットしているなんて言えるはずがありません。
健康的にダイエットできているのであれば、体調はいいはずです。
身体が引き締まってくる、メリハリが出るはずですね。
ここからが本題です。
どうすれば「健康的なダイエット」ができてるとわかるのかを述べていきます。
「身体が引き締まる」を簡単にチェックする方法
身体が引き締まってきているかどうか、シルエットで判断できなくはありませんが、数値化し変化を捉えるのが難しいです。
一番わかりやすいのは腹囲だと思います。
きちんと測定しないまでも、ベルトの穴が1つ内側になったとか、買うズボンやスカートのウエストがサイズダウンしたとか、実感できるシーンがあると思います。
ただ、ある程度、減量が進まないと実感しにくいのが欠点です。
細かい変化を捉えていくのであれば、やはり体重も測っていきたいところです。
ただし体重だけではデータ不足です。
健康的にダイエットできているかどうかは、減った体重の中身が何かが重要なのです。
この内容はこの後に述べます。
ちょっと話が逸れますが、私が大学病院で働いている時、栄養外来という専門外来をやっていました。
受診していた人の多くはメタボリック症候群や脂肪肝という、肥満関連疾患の患者でした。
受診された患者には、毎回、体組成測定を行い、体重とその中身の変化を計測しています。
その当時、私は臨床研究に励んでいましたから、このデータをまとめて研究していたのです。
その時に明らかにしたこと。
筋肉量を維持あるいは増加しながら、脂肪量を減少させている状態では
「1ヶ月で0.5 kgぐらい体重を減らすペース」になります。
思っている以上にゆっくりとしたペースだと感じませんでしたか?
もちろん個人差はありますが、それ以上のペースでは脂肪とともに筋肉も一緒に減少していることが多くなってきます。
体重だけを参考にするのであれば、2ヶ月で1 kgぐらいの体重減少が健康を損なわない理想的なペースと言えそうです。
少ないように感じるかもしれませんが、きちんとやり続けられれば年に6 kg減量できるペースです。
脂肪量と除脂肪量を追っかけろ
健康的なダイエットを成功させたいのであれば、私は体組成測定は必須だと考えています。
最近はいろいろな項目が測定できる体組成計があります。
私が自宅で使っている体組成計は、「筋肉の質が測定できる」という文言に惹かれて買ったタニタの体組成計です。
筋トレをすればするほど「筋肉の質が下がっていく」という、摩訶不思議なものです(笑)。
その他にも体脂肪量や筋肉量、身体年齢なども測定できます。
そこまで高性能である必要は全くありませんが、少なくとも
体脂肪率
が測定されるものが必須です。
体重は大きく分けると
- 脂肪量
- 除脂肪量(脂肪以外の重量の総和)
の2つに分けれれます。
健康的なダイエットが成功しているとすれば、
脂肪量が減少し、除脂肪量が維持あるいは増加している状態
と考えることができます。
要は体重と体脂肪率が測定できればいいのです。
体重に体脂肪率を掛ければ脂肪量が計算でき、体重から脂肪量を引けば除脂肪量が計算できます。
- 脂肪量=体重✕体脂肪率÷100
- 除脂肪量=体重-脂肪量
少なくともこの2つの項目を追っかけましょう。
体重変化と脂肪量・除脂肪量変化との関連
先程に書きましたが、理想的なダイエットでは
脂肪量が減少し、除脂肪量が維持あるいは増加している状態
になっていることです。
しかし、現実的には難しく、脂肪量も除脂肪量も減ってしまうのが普通です。
ですので、ここからは少し現実的な数値の変化で考えていきます。
体重が減った場合、減った体重の75~80%ぐらいが脂肪量の減少になっているのが平均的です。
もし体重が10 kg減ったとして、そのうちの75~80%つまり7.5~8.0 kgの脂肪量が減っているのであればまずまずというところです。
8.0 kg以上脂肪量が減っているのであれば、かなり絞られていると言えます。
逆に7.5 kg未満であれば、減量ペースが早い、栄養不足の可能性があります。
減った体重のうち、脂肪量減少の割合をチェックしましょう。
| 減った脂肪量/減った体重(%) | |
| 100%以上 | 理想的 |
| 80%以上 | かなり絞られている |
| 75~80% | 標準的な体重減少 |
| 75%未満 | 減量ペースが早い、栄養不足の可能性 |
できるだけ除脂肪量(筋肉量)を減らさないようにしないといけません。
減った筋肉を取り戻すのは、筋肉だけど骨が折れます・・
ダイエットの成功とは?
ダイエットに成功するというのは体重が減ることではありません。
「身体が引き締まる」ということです。
脂肪量と除脂肪量という客観的な数値を追いかけながら、健康的なダイエットができているか確認していきましょう。
食べないダイエットなんてあり得ませんよ!
体組成測定上の注意
体組成計は、身体に微弱な電流を流し、その電気抵抗値(インピーダンス)を測定する「生体電気インピーダンス法(BIA法)」で、筋肉や脂肪などの組織を推定します。
筋肉は水分が多く電気を通しやすく、脂肪は水分が少なく電気を通しにくい特性を利用しています。
言い換えると水の影響を受けやすいということになります。
体組成測定を行う時はできるだけ同条件になるように調整する必要があります。
尿や便を出した状態で、同じ時間ぐらいに測定すると変動が少ないようです。
機器の精度にも差があります。
市販のものは流す電流の周波数が1つのものが多いですが、周波数が複数になってくると精度が上がったり、測定できる項目が増えたりします。
ですが、その分、お値段が高い・・
当クリニックでは医療で用いる8点接触型電極で、多周波数測定を行う体成分分析装置InBodyでの体組成測定が行えます。
「自宅の体組成計だけでは不安」「もっと詳しい項目を知りたい」「測定項目の意味を知りたい」
などありましたら、当クリニックで体組成測定を行ってみましょう。
何度も繰り返しますが、ダイエットは体重測定だけでは失敗します。
「やつれている」のか「引き締まっている」のか判断できないからです。
脂肪量と除脂肪量の変化を見ていくことで、「やつれている」のか「引き締まっている」のか判断できるようになります。
InBodyによる体組成測定をご希望の方は、電話で予約していただければ幸いです。
らそうむ内科 笑顔で百歳 クリニック
TEL: 0948-43-3151
InBodyの詳しい説明を知りたい方は、こちら。
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