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人工甘味料(スクラロース)はダイエットに効果がないばかりか、かえってお腹がすく。 人工甘味料(スクラロース)はダイエットに効果がないばかりか、かえってお腹がすく。

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人工甘味料(スクラロース)はダイエットに効果がないばかりか、かえってお腹がすく。

人工甘味料(スクラロース)はダイエットに効果がないばかりか、かえってお腹がすく。

ダイエットのためカロリーを抑えようとしている人は多くいると思います。

もしかすると、あなたもカロリーを控えてダイエットをしているのかもしれません。

カロリーを抑えるため、砂糖の代わりに人工甘味料を使っている人もいるかもしれませんね。

スクラロースは人工甘味料の一つですが、砂糖に比較して空腹感が増し、かえってダイエットの妨げになっているかもしれないという研究結果を紹介しますね。

今回の内容はわかりにくいと思いますので、「私の視点」でわかりやすく解説します。

原文はこちら。

Non-caloric sweetener effects on brain appetite regulation in individuals across varying body weights

研究結果のまとめ

これらの知見は、非カロリー甘味料が食欲調節に関与する視床下部の主要なメカニズムに影響を与える可能性を示唆しています。

広く使用されている非カロリー甘味料であるスクラロースは、カロリーなしで甘味を提供します。

いくつかの研究は、非カロリー甘味料が食欲を刺激する可能性を示唆しています。これは、通常は視床下部に満腹感を伝える食後の代謝シグナルなしに甘味を知覚するためかもしれません。

無作為化クロスオーバー試験(ClinicalTrials.gov 識別子:NCT02945475)において、75名の若い成人(健康体重、過体重、または肥満)が、スクラロース、甘味度が一致するスクロース(砂糖)、または水を含む飲料を摂取しました。

私たちの研究では、スクロース(砂糖)と比較してスクラロースの急性摂取が、視床下部の血流(P < 0.018)とより大きな空腹感の反応(P < 0.001)を刺激することを示しています。

水と比較してもスクラロースは視床下部の血流を増加させますが(P < 0.019)、空腹感の評価には差が見られませんでした。

スクラロースとは異なり、スクロース(砂糖)は末梢血糖値を上昇させ、これは内側視床下部の血流の減少と関連しています(P < 0.007)。

スクロース(砂糖)および水と比較して、スクラロースは、動機付けと体性感覚処理に関与する脳領域と視床下部間の機能的結合の増加をもたらします。

私の視点

内容が専門すぎて、ちょっとわかりにくい研究だと思いますので、私なりにわかりやすく解説していきます。

スクラロースは日常でよく使用されている人工甘味料です。

ご存知のように、生体内でエネルギーとして作用しませんので、「カロリー0」ということになります。

なので、カロリーがある砂糖の代わりに使用すれば、ダイエットに役立つと考えられてきたのです。

しかし、現実はそうではないことが研究で明らかになっています。

人工甘味料にダイエット効果はない、あるいはかえって太るというようなデータも見られます。

なぜカロリー理論通りにならないのか?

今回の研究では、食欲中枢がある視床下部の血流と、空腹感について評価しているところが重要です。

スクラロースと水はともに「カロリー0」ですが、食欲中枢がある視床下部の血流はスクラロースの方が水よりも増加することがわかりました(空腹感は大差なかったようですが)。

一方、スクラロースと砂糖はともに「甘み」がありますが、食欲中枢がある視床下部の血流や空腹感はスクラロースの方が砂糖よりも増加することがわかりました。

砂糖を摂取した場合では、満腹を刺激するGLP-1などのホルモンが分泌されますが、スクラロースの場合は分泌がありません。

それが空腹感の大きな差になっていると考えられます。

これらの結果から考えると、スクラロースは空腹感を増加してしまう結果、食欲が増し「食べる」という行動を起こしてしまうことが想定されます。

よって、ダイエットできないと考えられますね。

私のメタボ外来やダイエットセミナーで話を聞きになった人ならご存知と思いますが、肥満の原因は「カロリー理論」では説明できません。

つまりカロリーが原因で太っているのではありません。

人工甘味料でやせないことも、カロリー理論では説明できないのです。

肥満の原因は”脳(視床下部の食欲中枢)の異常(トラブル)”、それが問題なのです。

脳(視床下部の食欲中枢)が正常に働いていれば、肥満を起こすことはないのです。

そのトラブルを起こしている原因を取り除いていくのが、ダイエット方法になります。

ダイエットでリバウンドを繰り返しているあなたは、そろそろ正しいダイエット方法を理解した方がよさそうですよ。

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