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私だけじゃない!周りの人も含め、ぎっくり腰が治った漢方薬
初めてぎっくり腰になった時、「これ骨折してない?」って思いました。
それぐらい痛いですよね。
経験したことある人なら理解できると思います。
初めてのぎっくり腰は重いものを持った時でした。
ありがちな状況ですよね。
その後も、重いものを持った時にぎっくり腰になることがありました。
ただそれだけではなく、軽い動作でも起きることが増えました。
トイレ掃除で前屈みになっただけで起こったこともあります。
当直先など、いつもと違うベッドで寝た時、朝起きたら腰がたまらなく痛いことがありました。
痛みはぎっくり腰に似ています、痛くて腰が伸ばせない・・
もしかすると、重いものを持たなくても、寝ているだけでぎっくり腰になっていたのかもしれません。
だんだんクセになると言いますが、まさしくぎっくり腰が起こりやすくなっていました。
さて、あなたがぎっくり腰になった時、どのような治療をしますか?
一般的には湿布を貼って、痛み止めを飲む、そんな感じじゃないかと思います。
でも、本当にそれは効いてます?
ぎっくり腰を起こす度に、私も同じように湿布を貼って、痛み止めを飲むという治療をしていました。
しかし、同じような治療をしているにも関わらず、ある時のぎっくり腰は1週間以上たってもなかなか治らなかったのです。
そこで、どうせ治らないのだったら、別な治療として漢方薬を試そうと考えました。
この時に使った漢方薬は芍薬甘草湯です。
1日内服すると、少し痛みが軽くなったような気がしました。
2日内服すると、動き出しに若干の痛み、違和感はありましたが、かなり動きが良くなってきました。
3日内服すると、違和感はあるものの、痛みらしい痛みは感じることがなくなりました。
あまり気にならない状態になったので、それ以降は内服していません。
その後も知らないうちに治っていました。
1週間以上治らなかったぎっくり腰の症状が、芍薬甘草湯を3日間内服するだけで症状が劇的に軽減したのです!
ぎっくり腰の病態ははっきりわかっていません。
が、芍薬甘草湯が効いているってことから考えると、筋肉が異常に収縮しているのが原因と考えられます。
なので、腰を伸ばそうとしても伸びないし、無理に伸ばすと痛いのではないかと思います。
特にあまり使わないような小さな筋肉に負担が掛かった時、ぎっくり腰が起こっているように思います。
ある時、ある製薬会社のMRさんが、腰を痛そうにして営業回りに来ました。
どうしたのか尋ねるとぎっくり腰だそうです。
受診に来たわけではなかったのですが、あまりにつらそうだったので、私の手持ちの芍薬甘草湯をあげました。
数日後、そのMRさんがやってきました。
「先生!たった2包飲んだだけで、ぎっくり腰が治りました!」
私が知る限りで、ぎっくり腰を治した最短記録です。
さすがにこれだけ早く治ることは少ないと思いますが、1週間後に再来される患者は、記憶の限りではいません。
放って置いても、それぐらいで治ると言えば治るのかもしれませんが・・私自身は1週間以上続いた経験がありますから。
ちなみに芍薬甘草湯は甘草という生薬が多く、それに伴う副作用が出やすいと言われています。
私の場合は3日分しか処方しません。
その後は別の漢方薬に変更しています。
以降、私自身のぎっくり腰に対し、湿布や痛み止めは一切、使用していません。
湿布や痛み止めが効かず、ぎっくり腰が長引いているようなら漢方治療を検討してみてください。
ご相談は電話で受け付けております。
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