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骨がもろくて骨折したって!?それ、がんの宣告を受けたようなものですよ!!
骨粗鬆症はご存知でしょうか?
最近はテレビCMなどで見かけることもあり、骨粗鬆症という言葉はずいぶん認知されてきたように思います。
しかし、骨粗鬆症にどんな問題が潜んでいるのか、理解している人は少ないかもしれません。
骨粗鬆症はあなたが思っている以上に”ヤバい”病気だということを知ってもらえたらと思います。
骨粗鬆症とは?
骨粗鬆症とは骨がスカスカ、ボロボロで、もろくなった状態を指します。
ちょっとしたこと、例えば尻餅をついた、転んだ時に手をついたなど、そんなに大きな力がかかっていないにも関わらず骨折を起こしてしまいます。
「たかが骨折しやすいぐらいで何が問題なの?」
そう思っているあなた。
かなり認識が甘いです。
気持ちはわかります。
なぜかって、あなたは「骨折は時間を掛ければ治るもの」と思っているはずだからです。
それに骨折を起こすまで、特に困るような症状もありませんからね。
ですが、あなたの起こす骨折は骨粗鬆症に伴う骨折です。骨折箇所によっては
元に戻ることはありません。
つまり
何らかの障害が残ります。
具体的な障害については別の機会に述べます。
今回は、なぜ骨粗鬆症で骨折をすると、「がんの宣告を受けた」ようなものなのか、について述べていきます。
骨粗鬆症で骨折したら、どのくらいヤバいのか?
骨粗鬆症で起こす骨折としては、
- 背骨や腰骨の骨折(椎体骨折)
- 股関節部の骨折(大腿骨近位部骨折)
などがあり、これらの骨折を起こすと動いたり、歩いたりするのが難しく、日常生活に大きな影響を及ぼします。
これらの骨折を起こした場合、どのくらい生命の危機に直面していることになるのか、がんと比較していきましょう。
まずは下のグラフをご覧くださいね。
がんの予後と、骨粗鬆症で骨折した場合の予後を比較したグラフです。
がんのステージはⅠ~Ⅳで、数字が高いほど進行している(悪い)状態です。
椎体骨折は主に腰骨の骨折、大腿骨近位部骨折は股関節部の骨折です。
もし骨粗鬆症で椎体骨折を起こすと、その生命の危機はがんのステージⅡ~Ⅲの間ぐらいに相当します。
大腿骨近位部骨折では、がんのステージⅢぐらいに相当しますね。
ステージⅢのがんとなると、もう進行がんになっている状態ですよ。
大腿骨近位部骨折って、相当ヤバいって思いません?
高齢者では、大腿骨近位部骨折後の1年以内に約2割の人が亡くなるというデータもあります。
死亡率が非常に高いですよね・・
骨粗鬆症の死因
なぜ、骨粗鬆症の骨折は生命の危機となるのでしょうか?
骨粗鬆症そのもので命を落とすわけではありません。
もちろん骨折そのものが致命傷となることも稀です。
椎体骨折や大腿骨近位部骨折を起こすと、日常生活ができなくなります。
そのため入院での治療が必要になります。
日常生活ができないので、当然、活動制限が生じます。
すると肺炎などの感染症、深部静脈血栓症、肺栓塞などを引き起こすことがあります。
これらの合併症が最終的な死因になることが多いのです。
死因が骨粗鬆症そのものではないので、骨粗鬆症が重症な病気だと考えづらいのは当然かもしれません。
しかし、がんと同じくらい命の危機に直面しているのは知っていてほしいところです。
怖いのは骨折だけではない!早く骨粗鬆症を発見しよう!
骨粗鬆症で骨折を起こすことがヤバいことはわかっていただけましたか?
ただ、それだけじゃないんです・・
骨粗鬆症がある患者では、骨折を起こしてない場合でも、死亡リスクが約2倍になるというデータもあるのです。
骨粗鬆症そのものが死因になることはないにも関わらず、です・・
つまり、骨粗鬆症自体の診断があった時点で、全体的な健康状態に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
あるいは、全体的な健康状態が悪いからこそ、骨粗鬆症を起こしているのかもしれません。
骨粗鬆症は健康状態が悪化した一つのサインと考えてもいいでしょう。
骨粗鬆症は治療で治る病気です。
しかし、治っていくまでには時間が掛かります。
できるだけ早期に発見して、治療を早く開始することが大事です。
骨粗鬆症に症状はありませんが、骨粗鬆症が疑わしい人をチェックする方法はあります。
「骨の健康度チェック」(公益財団法人 骨粗鬆症財団)
1 | 牛乳、乳製品をあまり摂らない | 2点 |
2 | 小魚、豆腐をあまり摂らない | 2点 |
3 | たばこをよく吸う | 2点 |
4 | お酒をよく飲む | 1点 |
5 | 天気がいい日でも、あまり外に出ない | 2点 |
6 | 身体を動かすことが少ない | 4点 |
7 | 最近、背が縮んだような気がする | 6点 |
8 | 最近、背中が丸くなり、腰が曲がってきた気がする | 6点 |
9 | ちょっとしたことで骨折した | 10点 |
10 | 体格はどちらかと言えば細身だ | 2点 |
11 | 家族に骨粗鬆症と診断された人がいる | 2点 |
12 | 糖尿病や胃腸の手術を受けたことがある | 2点 |
13 | 閉経後または70歳以上である | 4点 |
6点以上あれば骨がもろくなっている可能性
10点以上あれば骨がもろくなっている
となっていますので、6点以上あれば、今すぐ骨粗鬆症の検査を受けましょう。
内科で行う骨粗鬆症検査・治療の、とてつもなく大きなメリット
我々、らそうむ内科 笑顔で百歳 クリニックは、介護人口を半減させることを目指して医療サービスを展開していこうとしています。
骨粗鬆症で引き起こされる椎体骨折や大腿骨近位部骨折は、まさに介護が必要となる病気です。
これを防ぐことは、我々のやるべきことの一つと考えています。
当クリニックは、内科では珍しく骨粗鬆症の本格的な検査、治療ができるクリニックです。
もちろん骨粗鬆症以外の内科的な疾患も治療できます(もちろん全ての病気ではありませんよ)。
骨粗鬆症は健康状態が悪化した一つのサインに過ぎないと考えると、全身的な健康チェックが必要になると思います。
整形外科ではなく内科で骨粗鬆症検査・治療を行うことは、全身的な健康チェックができることがとてつもなく大きなメリットになってきます。
もし、当クリニックを受診されるなら、事前に電話で予約していただけると幸いです(予約優先制)。
電話:0948-43-3151
ぜひ、骨粗鬆症も全身的な健康チェックもできる当クリニックを受診して、あなたの「笑顔で百歳」を目指してくださいね。