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食べてもお腹がいっぱいにならない。それ、食品添加物のせいかも?!
肥満の原因は何ですか?
それはカロリー摂取が多過ぎるからではありません。
食欲中枢(満腹中枢と摂食中枢)の働きがおかしくなっているから起こるのです。
では、なぜ食欲中枢の働きがおかしくなるのでしょう?
その原因の一つを示唆する研究をご紹介します。
ある種の食品添加物が満腹感を感じさせるホルモンの分泌を抑えてしまうという研究です。
この研究は腸の細胞を用いた実験ですので、必ずしも生体での反応を見たものではありません。
が、参考にはなると思います。
最後の方に、私なりのまとめをしていますので参考にしてくださいね。
研究結果まとめ
<概要>
- カラギーナンは加工食品によく使用される食品添加物です。
- カラギーナンは腸内分泌L細胞によるGLP-1の産生を減少させます。
- GLP-1は血糖値を調節するホルモンです。
- カラギーナンの摂取は血糖値コントロールに悪影響を及ぼす可能性があります。
<詳細>
- 研究では、培養ヒトL細胞をグルコースと血清から一夜間剥奪し、その後10分間、1時間、および24時間、高グルコース、10%FBS、およびλ-カラギーナン(1μg/ml)に曝露しました。
- カラギーナン曝露されていない対照細胞と比較して、カラギーナン曝露された培養ヒトL細胞におけるプログルカゴンmRNA発現とGLP-1分泌が有意に減少しました。
- マウスL細胞(STC-1)によるプログルカゴンmRNA発現も有意に減少しており、ヒト細胞での結果を支持しています。
- カラギーナン処理されたL細胞の培地培養液を共培養ヒト腸上皮細胞(LS174T)に曝露すると、24時間後にGLUT-2mRNA発現が減少しました。
<結論>
- カラギーナンを含む加工食品の摂取はGLP-1の産生を損なう可能性があり、GLP-1受容体作動薬の効果を相殺し、腸上皮細胞に二次的な影響を与える可能性があります。
<補足>
- この研究は、培養細胞を用いた研究であり、ヒトにおけるカラギーナンの影響を直接反映しているわけではありません。
- カラギーナンの健康への影響については、まだ多くの議論があります。
- カラギーナンの摂取量を減らすことを検討している場合は、医師に相談することが重要です。
私の視点
まず、カラギーナンってなんだろう?って思いますよね。
私も初めて耳にします。
調べてみると、食品添加物としては
増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊料、増粘多糖類
と表示されるらしいです。
あなたも「これなら見たことある!」って感じじゃないでしょうか。
つまり、意外と身近にある食品添加物ということになりますよね。
カラギーナンが問題となるのは2点です。
- 炎症を起こすこと。
- GLP-1というホルモンの産生を減少させること。
腸に限らず、慢性的な炎症は万病の元と言われています。
炎症が起こるとインスリン抵抗性という病態を引き起こします。
インスリン抵抗性とはインスリンという血糖値を下げるホルモンの効きが悪くなった病態です。
インスリンはご存知のように血糖値を下げるホルモンですが、同時に脂肪合成を促進するホルモンでもあります。
インスリン抵抗性があると、インスリン分泌量が多くなるため、脂肪合成が促進してしまいます。
またインスリンが高い状態が続くと食欲中枢の働きがおかしくなり、太るという結果を招きます。
GLP-1は最近ダイエットで有名になりましたが、満腹感を与えるホルモンです。
食後に分泌され、満腹中枢を刺激して満腹感を感じさせることで、食べることをやめさせようとします。
その分泌が低下するということは、満腹感を感じにくくなります。
その結果、食べ過ぎとなり太るという結果を招きます。
以前から言われていることですが、加工食品は肥満との関連性が強いと言われています。
その一因が食品添加物ということになりますね。
全ての食品添加物が肥満を招くとは限りませんが、できるだけ避けるようにすることが賢明のようです。
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