一般内科・ かぜ漢方・プラセンタ診療ブログ
ついに確認!私が処方した漢方薬で新型コロナ後遺症が治った症例を紹介します。
私のブログには新型コロナ後遺症に関する記事がいくつかあります。
特に以下の2つは閲覧者が多い記事になります。
新型コロナウイルスにかかってから「臭い(におい)がおかしい」あなた:嗅覚障害の治療
これだけアクセスが多いということは、全国では新型コロナ後遺症で悩んでいる方がきっと多いのでしょう。
多くはありませんが、うちのクリニックにも新型コロナ後遺症で受診された方がいます。
新型コロナ後遺症で受診された人には、全て漢方薬で治療を行っています。
しかし、その効果がどうなのか、長くわからなかったのです。
なぜなら、
新型コロナ後遺症で受診された人が、誰一人再来していない
からです。
漢方治療を教えてくれる先生たちは
「患者が来なくなるのは漢方薬が効いている証拠」
とおっしゃいます。
もしそうだとすれば嬉しい限りですが、実際のところどうなのか?
もやもやした気持ちです。
「漢方薬のまずさに治療を断念した?」
「効果がなかったから次の病院で違う治療を試してみた?」
当然、そういう人もいると思うのです。
先日、新型コロナに感染してから1ヶ月以上続く脱毛で悩まれている人が受診されました。
同じように漢方薬を処方しました。
処方してから1ヶ月以上経った(漢方薬がすでに無くなっていると思われる)頃に再来院されました。
ついに来たか!と身構えていましたが、
「漢方薬で花粉症の治療はできますか?」
あれ、脱毛じゃないの???
恐る恐る脱毛がどうなったか尋ねてみました。
「あー、1週間ぐらいでいつもと変わらないぐらいの脱毛に減りましたよ。」
「そういえば、漢方薬を飲んでいたためか、例年よりも花粉症の症状が軽いです。」
自分で治療しておきながら、正直、びっくりしました。
1ヶ月以上続いていた脱毛が、たった1週間で治るなんて。
こんなに短時間で症状が改善したということは、他の新型コロナ後遺症の方も、治って再来院しなかった可能性は十分に考えられます。
漢方薬、恐るべしです!
新型コロナ後遺症で悩んでいる方から、
「その漢方薬は何なの?早く教えてよ!」
と、どつかれそうですね・・
なかなか言わないのには、ちょっとした理由があるんですよ・・
自分の不出来なところをさらさないといけないので・・
皆さんの中にも知っている人は多いと思いますが、漢方薬は症状だけでなく、その人の体質などを考慮したり、漢方独特の診察方法を駆使したりして、漢方薬を選択していくのが普通です。
ですが、私、そんなことを全くせずにサボってます・・(汗)
だって、新型コロナ後遺症で来られたってことは、もしかすると新型コロナウイルスをまだ持っているかもしれないじゃないですか?!
ゆっくり時間をかけて話をしたり、診察したりしていると、私も感染する可能性がないとは言えないですよね?!
で、頭のなかで新型コロナ後遺症がどのように起こっているかを考えました。
そしてその考えに基づき、馬鹿の一つ覚えで同じ漢方薬を処方しているのです。
たった一種類です。
こんなことをしてると、漢方治療の先生たちから怒られそうです・・(汗)
だから言いたくなかった・・
でも、その馬鹿の一つ覚えで処方している漢方薬がかなり効いていると思われるわけです。
頭の中で想像した病態が起こっているのではないかと思われるわけです。
でも、体質などその人特有のものを考えず処方しているからこそ、この記事を見ている人なら誰でも試すことができます。
私が処方しているその漢方薬は
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
一種類のみです。
脱毛でも嗅覚・味覚障害でもめまいでも、顔およびその周辺の新型コロナ後遺症の症状に使っています。
その他の部位であれば違う漢方薬を使うと思います。
でも、そんな人が受診されていないので・・
主に副鼻腔炎に使う漢方薬ですから、耳鼻科とかで取り扱っているかもしれません。
お近くに漢方薬を処方してくれる病院がなければ、市販でも買えます。
いろいろ試したけど効果がなかったあなた、一度は試す価値はあると思いますよ!
しかし、こんないい加減な処方で、私は漢方医を名乗っていいのか・・
専門医じゃないから「よし」とします(笑)。