栄養漢方・プラセンタ花粉症診療ブログ
花粉症がひどくて、薬が効かない、薬でなかなか治まらないあなたへ!お勧めするサプリメント
花粉症がひどいあなたにとって、この時期から春先までは本当に嫌な時期でしょう。
止まらない鼻水にくしゃみ、文字を読むのがつらくなる目のかゆみにあふれる涙・・
仕事も私生活も投げ出したい気分になりますよね。
もちろん病院にかかって薬を処方してもらっている人もいるでしょう。
それで十分な効果があれば問題ないと思います。
しかし、それでもなかなか症状が治まらないという人も現実にはいます。
当クリニックでは漢方薬を併用して症状を軽減するようにしていますが、
皆さんが来院できるわけではありませんよね。
そこで、薬以外の方法で症状を軽減させる方法(栄養素・サプリメント)を教えます!
花粉症の症状緩和にはビタミンC!
何も特別なものを勧めるわけではありません。
身体に必要な栄養素を取り入れるだけです。
それは
ビタミンC
です。
あまりに普通でしょ?
誰でも聞いたことがありますよね。
でもこれで効果があるそうなのです。
なぜビタミンCは花粉症に効果があるのか?
花粉症の症状を引き起こすのはヒスタミンという化学物質です。
これによりアレルギー症状が引き起こされます。
ヒトの生体内でも生合成されますし、食品の中にも含まれています。
このヒスタミンの働きをブロックし、花粉症の症状を軽減するのがお薬の作用機序です。
食品中に含まれるヒスタミンは、ヒスチジン(タンパク質を構成する20種類のアミノ酸の一種)にヒスタミン産生菌の酵素が作用し、変換されることにより生成されます。
マグロ、カジキ、カツオ、サバ、イワシ、サンマ、ブリ、アジなどの魚及びその加工品が主な食品となります。
これらの食品を避けることも意識した方がいいですね。
で、ビタミンCはヒスタミンを水酸化して別の物質に換えてしまうことで、アレルギー症状が軽減するのです。
また間接的な作用として、抗炎症作用を持つ副腎皮質ホルモンであるコルチゾール、コルチゾンの合成にも関わっています。
このホルモンを生合成する際にビタミンCを必要とします。
ビタミンCが増えることで、コルチゾールやコルチゾンの生合成が促進し、抗炎症作用が強まる結果、アレルギー症状が軽減することも想定されます。
副腎という臓器のビタミンC濃度は、脳にある下垂体に次ぐ二番目に高いことがわかっています。
それだけビタミンCを大量に必要とすることが想像できますね。
ビタミンCを摂取する重要性
まず知ってほしいのは、
ビタミンCはヒトの身体では生合成されない
ということです。
ちなみに、哺乳類でビタミンCを生合成できないのは、ヒト、サル、モルモットだけです。
進化の過程でビタミンCを生合成できなくなったとされています。
大昔の食事は、現代と違ってビタミンCが豊富な食品が多かったのでしょう。
しかし、現在は逆にあだとなっているとしか言えませんね・・
ですので、ビタミンCを意識して摂取しないといけないのです。
ビタミンCはもちろん食品から摂れます。
ビタミンCといえば、レモンのイメージだと思います。
実際、果実類には多く含まれています。
その他にも野菜などにも多く含まれています。
以下に、可食部100gあたりのビタミンCの含有量(単位はmg)を示しておきます。
※日本食品標準成分表2020年版より引用
<果実類>
ゆず(果皮) | 160 |
---|---|
キウイフルーツ(黄肉種) | 140 |
レモン | 100 |
キウイフルーツ(緑肉種) | 71 |
甘柿 | 70 |
いちご | 62 |
ネーブル | 60 |
きんかん | 49 |
グレープフルーツ | 36 |
温州みかん(早生) | 35 |
<野菜類>
赤ピーマン | 170 |
---|---|
芽キャベツ | 160 |
黃ピーマン | 150 |
ブロッコリー(生) | 140 |
菜の花(和種・生) | 130 |
パセリ(生) | 120 |
カリフラワー(生) | 81 |
ケール | 81 |
ゴーヤ | 76 |
青ピーマン | 76 |
どのくらいビタミンCが必要か?
ある書物では、花粉症に必要なビタミンC量は1日3~5gとしています。
しかし実際のところ、ビタミンCの必要量は個人差が大きいというのが実情です。
現在の日本人はビタミンC摂取量が十分とは言えません。
慢性的にビタミンC不足の人も少なくないはずです。
その場合、ビタミンCの必要量は増加することになります。
仮に花粉症に必要なビタミンC量が1日3~5gとして、あなたはそれを満たせるだけ食品を摂取できるのでしょうか?
上記の表で最もビタミンC含有量が多い赤ピーマンを食べるとします。
このビタミンC必要量を満たすには1.8~2.9kgを食べなければなりません。
そんなにピーマンばかり食べてられない!!!
というか、そもそも無理!!!
ですので、サプリメントで補給していきましょうというお話です。
サプリメントとしても決して少ない量ではありません。
さらに慢性的にビタミンCが不足する人ではもっと多くの量が必要になります。
院長の体感では?
私はビタミンCを1日2g、サプリメントで摂取しています。
最近、花粉症の症状で悩まされてはいません。
全く症状がないわけではありませんが、くしゃみが2~3回出たら一息つく。
目のかゆみがあっても持続しない。
そんな感じです。
花粉症の薬は飲んでません。
ビタミンC摂取だけでアレルギー症状が改善しているとは言えませんが、可能性は十分にあると思っています。
ビタミンCはアレルギー症状だけではなく、いろいろなところに効果があります。
摂取してて損はないどころか、お釣りが来ると思っています。
追加の治療を考えてみよう!
漢方薬でもアレルギー症状は軽減しますが、作用機序はよくわかりません・・
漢方薬にも恐らくビタミンCが含まれているはずです。
それがアレルギー症状に効いている可能性はありますね。
これまで花粉症のお薬を処方してもらっているのの十分な効果がないあなた。
漢方薬やビタミンCも検討してみてくださいね。