コラム健康づくり
まとまった運動は不要!1日3~4分の日常的な運動をすれば、癌のリスクが減少
運動をすれば健康にいいというのは、誰でも知っている周知の事実ですね。
しかし、運動をすると考えた時、多くの人はある程度の長さ(例えば30分以上)
やらなくてはいけないと考えると思います。
そうなるとハードルが高くなって、なかなか運動に取り掛かれないという結果になりがち・・
今回の研究はそのような運動ではなく、
「洗濯をする」「掃除をする」「階段を上る」などの日常に行うような活動を積み重ねると
癌のリスクが減少するという研究結果を紹介します。
オーストラリア・シドニー大学で行われた、運動をしないと自己申告した成人 22,398 名を対象とした前向きコホート分析研究です(つまり因果関係がわかる)。
参加者の利き腕に加速度計を装着し、毎日の活発な断続的生活習慣身体活動 (VILPA) を計測します。
毎日最大 1 分間または最大 2 分間の VILPAを行うように指導します。
つまり長くても1分間ないしは2分間の活動をするようにするということです。
その程度とがん発生との関連を調査しています。
平均6.7年間の観察期間中に、1,084件の癌が発生しています。
癌の発生は、毎日の VILPA 継続期間とほぼ直線的に関連していることが明らかになりました。
1日あたり3.7分の VILPAで癌の発生率0.72、つまり3割程度ですが発生を抑制している結果になりました。
日々行っているちょっとした活動。
それらが積み重なれば、癌のリスクが減少するのです。
椅子に座ってずっとテレビをみるのではなく、洗濯や掃除など、家の中で十分にできる活動をしてみるのはどうでしょうか?
思った以上に癌リスクの減少には効果があるようですよ。