一般内科・ かぜ漢方・プラセンタ花粉症診療ブログ
知ってましたか?花粉症の症状は必ずしも花粉の量と関係しないって。
今週に入ってから花粉症の薬を求めて来院する患者が急に増えました。
「花粉症の季節になったんだな~」と、変なところで季節の移り変わりを感じています・・
東京の方では今年の花粉の飛散量がものすごく多いと大騒ぎになっているようですが、
九州は概ね例年並みか、やや多い程度です。
もちろん、花粉症対策をしていたほうがいいのは言うまでもないです。
前々から花粉症対策を行っている方が、ひどい症状が抑えられるからです。
備えあれば憂いなし!
これまでにも何度か書いていますが、花粉の量と花粉症の症状は必ずしも一致しません。
例えば、
朝、布団を出たときから花粉症の症状が出る人は多いです。
室内なので、ほぼ花粉の量は変わらないにも関わらず・・
雨の日における花粉の飛散量は晴れの日よりも少ないことはわかっていますが、
雨の日に花粉症の症状が悪いという人は必ずいます。
つまり、花粉の飛散量が多いからといって、必ずしも花粉症の症状がひどくなるとは限らないということです。
ちなみに私も今のところは何の症状もありません。
花粉症の皆さんにはぜひ意識してもらいたいことがあります。
花粉の飛散量と体温
です。
花粉の飛散量よりも体温が低い方が花粉症の症状がひどい
傾向があると思います。
私が想像するところでは、
「花粉症の症状が出るかどうかは花粉が飛んでるかどうか」
に影響を受けると思います。
つまり花粉でアレルギー症状のスイッチがオンになるという意味です。
花粉の飛散量が多い(というか、長く続く)時には、
スイッチが入りっぱなしになっている状態だと想像します。
スイッチがオンになった状態で、
「体温とアレルギー症状の強さは反比例する」
と思われます。
つまり体温が低くなれば、アレルギー症状が強くなるということです。
花粉がスイッチ、体温がボリュームみたいな関係ですかね。
花粉症によく使われる漢方薬に小青竜湯があります。
これだけでも効果が十分でない場合にはブシ末を追加していきます。
小青竜湯の中には乾姜という身体を温める生薬が入っていますし、ブシ末も身体を温める生薬です。
漢方薬の生薬成分を見ても、アレルギー症状と体温には関係がありそうですね。
ちなみに体温が低い時に小青竜湯を内服し、体温が高い時には内服しないという人がいますよ。
毎日、漢方薬を飲まなくてもアレルギー症状は落ち着いているそうです。
スイッチはオンでもボリュームが0になっている状態、と考えれば納得できますね。
花粉症でお悩みの方、薬を飲んでも効果が不十分な方は、
身体を温めること、身体を冷やさないこと
を意識してみてはどうでしょうか。
また漢方薬を追加するという手もあります。
小青竜湯は眠くなりません(というより、むしろ目が覚める成分が入っている)。
花粉症でお困りの方はぜひご相談下さい、来院をお待ちしております。