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あなたの未来を左右する糖尿病をいかに早く発見できるか? あなたの未来を左右する糖尿病をいかに早く発見できるか?

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あなたの未来を左右する糖尿病をいかに早く発見できるか?

あなたの未来を左右する糖尿病をいかに早く発見できるか?

糖尿病患者はどのくらいいるのでしょう?

厚生労働省がまとめによると、糖尿病が強く疑われる人は1,000万人。

糖尿病の可能性が否定できない人が同じく1,000万人。

合わせて2,000万人の人が糖尿病あるいはその予備軍と考えられる、まさに国民病なんです。

糖尿病はいろいろな合併症を引き起こします。

そうなる前に早く糖尿病を発見して、治療につなげたいところです。

では、どうやったら糖尿病を早く発見できるのでしょう?

糖尿病と診断されるきっかけ

糖尿病は血糖が高くなり、その結果、尿にも糖が漏れ出す病気です。

高血糖になるとのどが乾き、水分を多量に摂ったり、おしっこの回数が増えたりします。

それをきっかけに検査をして糖尿病と診断されることはあります。

しかし、この場合、糖尿病はかなり進行している状況です。

いろんな検査や治療を要するでしょう。

そんな状態で糖尿病が見つかっても困りますよね・・

ありがちですが、病気の初期は特に症状がないことが多いのです。

糖尿病も例外ではなく、糖尿病の初期、あるいは糖尿病になりかけの状態ではまず症状はありません。

そうなると、大事なのはやはり健康診断などで糖に関する検査を行っていくことです。

糖に関しては、会社の健診でも特定健診でも血液検査や尿検査で評価されています。

それを注意深く見ておきましょう。

糖尿病の診断基準

糖尿病の診断は血糖値、あるいはヘモグロビンA1c(HbA1c)値で判断されるのが一般的になっています。

ヘモグロビンA1c値は過去1~2ヵ月間の血糖の状態を示す値です。

血糖値はその時の食事の影響をもろに受けますが、ヘモグロビンA1c値は平均的な値で、その時の食事だけでは影響が小さいです。

診断基準としては、血糖値は空腹時で126 mg/dL以上、随時で200 mg/dL以上、ヘモグロビンA1c値が6.5%以上で糖尿病と診断されます。

もしあなたの健康診断の結果がこれに該当するのであれば、糖尿病の状態になっていますので、今すぐ病院を受診するようにして下さい!!!

今すぐ、ですよ!!!

では、この基準を満たしていなければ安心なのでしょうか?

糖尿病と診断される前に、糖尿病になりかけていないか知ることはできないのでしょうか?

糖尿病のなりかけ:境界型糖尿病

境界型糖尿病と言われる病態があります。

境界型糖尿病の状態は、正常な方よりも糖尿病の発症率が10倍以上高いとされており、まさに糖尿病になりかけの状態なのです。

ですので、この状態で発見し日常生活の改善を行えば、糖尿病にならずに済むのです。

糖尿病にならなければ、数多くの合併症を気にする必要がなくなります。

元気に生活できるのです!!!

もちろん、日常生活の改善を行えば、という条件付きなのはお忘れなきよう・・

境界型糖尿病の診断基準は、血糖値は空腹時で110 mg/dL以上、ブドウ糖負荷2時間後血糖で140 mg/dL以上となっています。

再度、あなたの健康診断の結果を見て下さい。

もし空腹時血糖が110 mg/dL以上でしたら、即刻、日常生活を改めましょう!!!

もっとも効率よく糖尿病のなりかけを発見するには?

とは言うものの、ブドウ糖負荷で血糖を測定することなんて通常の健康診断ではありえません。

ですが、境界型糖尿病の基準ではブドウ糖負荷2時間後血糖に異常があるケースが8割以上と圧倒的に多いのです。

だとすれば、普通の健康診断ではなかなか境界型糖尿病さえも見つけるのが困難となります。

空腹で検査を受けるなんてもったいない!

ここで糖尿病のなりかけを発見するため、ちょっとした工夫をあなたに教えますね。

糖尿病のなりかけで最初に起こってくるのは、空腹時の血糖が上昇することではなく、食後の血糖が上昇することなんです。

ですので、糖尿病のなりかけを発見するのであれば、健康診断を受ける際、食後に検査を受けることがオススメなんです。

ただ絶食が必要な胃透視や胃カメラなどの検査を一緒に受ける場合もあると思いますので、その場合は食後の検査は無理ですね。

でも食事は無理でも、サイダーなどの糖分が入った透明な液体ならいけないことはないです。

先生によっては怒られるかもしれません(汗)。

食後の血糖は、当然ながら食べたものによって左右されますから、明確に糖尿病のなりかけを判断できるものはありません。

しかし血糖が上昇して尿中にブドウ糖が漏れ出す血糖値は160 mg/dLぐらいと言われていますので、

食後血糖値が160 mg/dL以上となるようであれば、それは食後高血糖と判断してもいいのではないかと考えています。

食後血糖値が160 mg/dL以上

糖尿病になりかけていないかどうか、この基準を参考に健康診断の結果を見ていくのはどうでしょう。

空腹時血糖よりは早期に糖尿病のなりかけを判断できると思いますよ。

糖尿病外来について詳しくはこちら

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