花粉症診療ブログ
花粉症の貴方、温活しませんか?
以前に別のところで書いた内容ですが、今年も同じ現象を実感したので再掲載しますね。
新型コロナウイルス流行のため、毎日、体温を測っている方は多いかと思います。
私もその一人ですが、自分の基礎体温を測る機会がこれまでになかったので、非常に参考になっています。
私の普段の基礎体温は36.5℃(体温計で差がありますが)。
この体温の時は調子がいいようで、しゃきっとしています。
しかし、ここ最近、体温が低い日が続きました。
36.2~36.4℃くらいで、まあ、微妙な低下ではあります。
しかし、明らかに体調が違うのです。
2月~4月頃にかけては、花粉症に悩まされる人が増えてきますが、私もその一人。
去年ほどではないにせよ、今年も花粉は少ないようです。
でも、花粉の量と花粉症の症状はやっぱり一致しない気がしています。
つまり、花粉の飛散量が多いからといって、必ずしも花粉症の症状がひどくなるとは限らないということです。
今日の花粉予報では花粉の飛散量がは非常に多いようです。
一般的に雨の後の晴れた日は花粉の飛散量が多いのですが、まさに今日はそんな日。
前日が雪だったので花粉が地面に落ちていますが、晴れた今日は落ちた花粉もブワーッと舞って、大気中の花粉が多くなります。
・・・が、今日の私の花粉症は特に問題ないです。
眼をゴシゴシ擦ることもなければ、くしゃみをすることも、鼻をかむこともないです。
そう、今日の体温は36.5℃で、すこぶる絶好調なのです・・・体温的には。
花粉症の皆さんも花粉の飛散量と体温を意識してみて下さい。
花粉の飛散量よりも体温が低い方が花粉症の症状がひどい
傾向があると思います。
私が想像するところでは、「花粉症の症状が出るかどうかは花粉が飛んでるかどうか」に影響を受けると思います。
つまり花粉でアレルギー症状のスイッチがオンになるという意味です。
花粉の飛散量が多い(というか、長く続く)時には、スイッチが入りっぱなしになっている状態だと想像します。
スイッチがオンになった状態で、「体温とアレルギー症状の強さは反比例する」と思われます。
つまり体温が低くなれば、アレルギー症状が強くなるということです。
花粉がスイッチ、体温がボリュームみたいな関係ですかね。
花粉症によく使われる漢方薬に小青竜湯があります。
これだけでも効果が十分でない場合にはブシ末を追加していきます。
小青竜湯の中には乾姜という身体を温める生薬が入っていますし、ブシ末も身体を温める生薬です。
漢方薬の生薬成分を見ても、アレルギー症状と体温には関係がありそうですね。
ちなみにある人は体温が低い時に小青竜湯を内服し、体温が高い時には内服しないそうです。
毎日、漢方薬を飲まなくてもアレルギー症状は落ち着いているそうです。
スイッチはオンでもボリュームが0になっている状態ですね。
花粉症でお悩みの方、特に薬を飲んでも効果が不十分な方は、
身体を温めること、身体を冷やさないこと
を考えてみてはどうでしょうか。
花粉症治療の相談も承っています。
ぜひご相談下さいませ。