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COVID-19の拡大は空気感染が主流
国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルス疾患研究室長の西村秀一氏は、第61回日本臨床ウイルス学会学術集会のシンポジウムで、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の伝播様式について講演されています。
その講演では「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染経路は空気を媒介したものが主流である」と述べ、マスクや換気といった空気感染への対策に重きを置かなければ、感染拡大は今後も続くだろうと語られたそうです。
主な内容は以下の通りです。
接触感染について
- 接触感染における経路は、眼粘膜、経口、鼻粘膜からの感染に分けられるが、その中で大きな割合を占めるのは鼻粘膜からの感染である。
- 実生活で鼻を触る場合、ほとんどは(粘膜ではない)鼻前庭部にとどまるため、鼻粘膜からの感染はほぼ発生しない。
- 接触感染によって多くの人が同時に感染する(クラスターが発生する)ことはあり得ない。
- ドアノブに吹き付けたウイルス液は、乾燥した後に触れても、ごく微量のウイルスしか指に移らない。
空気感染について
- 気道内壁の粘膜表面では、呼吸による気流により浸出液が剥ぎ取られ、大小さまざまな液滴となって体外に出ていく。
- 直径がかなり大きなものは、口外に出るとすぐに落下する。大飛沫を介しての感染はほぼあり得ない。
- 直径が小さなものは、時間をかけてゆっくり落下したり、落下する途中で乾燥して再び空中に浮き始めたりするものなどがある(エアロゾル)。
- 感染者と同じ室内にいた場合、エアロゾルを吸うことで容易に空気感染を起こしてしまう可能性がある。
私もこの意見には賛成です。
理由は前にも書きましたが、
インフルエンザが流行していたのに一気に収束した、その後はほとんど発生していない
からです。
接触感染や飛沫感染が主流なら、インフルエンザと同様に収束するはずなのです。
しかし、実際には新型コロナウイルスだけはずっと流行を続けているのです。
ということは、もっとも大事な感染予防は
「換気」
ということになるかもしれませんね。
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